メーカー・ウォーターベリー・クロック・カンパニー(アメリカ・コネチカット州の名門Waterbury Clock Co.)
年代・推定1880〜1905年頃(19世紀末〜20世紀初頭)
日本での流通時期は明治20年代〜40年代(およそ1887〜1907年頃)に輸入されていた記録があるそうです。
商家や学校、郵便局などで実用品として広く使われてきました。明治後期には舶来製品としての価値
がありつつ、同型の国産模倣品も出回り始めます。
大きさ・縦50cm 横最大で28cm 奥行12cm
文字盤・文字盤は新たにローマ数字仕様で製作したものです。
印刷後にコーヒー液による染色を施し、アンティークの風合いを再現しています。
数字や目盛りは視認性も良く、当時の雰囲気を大切にしたデザインです。
ケース・真鍮枠部分は丁寧に磨き上げ済みで、美しい光沢が蘇っています。
木部は部分的に経年の小傷がありますが、全体としてしっかりした状態を保っており、
展示・使用ともに問題ありません。
時報・毎正時にうずまきボンボンの音で時刻の数だけ打鐘します。やや力強い音色で、空間に趣あるリズムを添えてくれます。
その他の説明・ゼンマイを巻く方向は両方とも左方向に巻いてください。
ムーブメントには「WATERBURY CLOCK CO」の刻印があり、
正真正銘ウォーターベリー社のオリジナルです。
内部は分解掃除・注油・動作調整済みで、現在も安定して作動しています。
明治期に日本へ輸入された舶来時計のひとつで、実用性と装飾性を兼ね備えた逸品です。