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【もくじ】
 ◆店主のひとりごとエッセイ
 ◇新着お勧めアンティーク時計
 ◆今月のプレゼント情報

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# 店主のひとりごとエッセイ #Vol.11

今月は当店の歴史と屋号について。少々長くなりますがご笑読下さい。

昭和11年、先代の父と母が創業しました『中野時計店』
修理一筋がんこな父と底抜けに明るい母が下町で夢と希望を持って
スタートした店です。

昭和45年、二代目として父を手伝い私なりの夢を両親の夢にかぶせ、
修業での4年間にわたる技術の習得、営業方法などを生かすべく
『時計・宝石・眼鏡の なかの』として新たにスタートしました。
しばらくは外商などをして松阪のあちらこちらを飛び回る毎日で店の
名前を覚えてていただく努力を続けて少しづつお客様を増やすよう
頑張っていました。

そのうち時代は大量消費に!時計業界も大きな変動期になっていた
ようで、機械式ら電池のクオーツ式に変わっていきました。
クオーツが出始めた頃は高価にも関わらず時間も機械式よりはるかに
高精度で珍しさもあり仕入れては売れる。時計屋にとっては嬉しい
悲鳴をあげる時代になりました。

が、そんな時代も長くは続きません。時計屋にとっての落とし穴が待って
いました。クオーツ式が全般にいきわたると時計は電池を替えるだけ、
修理の必要がほとんどなくなっていき、他業種の参入という思いもかけ
ないことが時計屋を襲います。

私自身、4年間の修理技術習得の成果は見せることも叶わなくなりました。
売るだけでいい時計商では、資金が多く、大量仕入れ、大量販売の店には
敵うはずもなく、どの時計店(いわゆる町の時計屋、父ちゃん母ちゃんの店)も
眼鏡や宝石に商品の比重を増やし、設備投資などに経費をつぎ込まなければ
ならなくなりました。

『時計・宝石・眼鏡の なかの』も眼鏡加工機器や宝石の仕入れに力を入れ、
宝石展示会を開催したりして食いつないでいこうと頑張りますが最終的には
安売り量販店のあいつぐ出現に売り上げの減少、客離れはどうしようもなく
なっていきます。

時計はどこのスーパーでも3割引き以上で多くの人に売られていきます。
眼鏡も5割引きが出現するのは序の口で、¥5,000、¥7,000のセット
販売の店が現れます。宝石も他業種の進出、弱肉強食の業界になって
しまいました。

時計が売れない、お客は固定客だけ。どの時計店もいきづまり、廃業を
待つばかり。もちろん私も転職を考えざるをえない状況に追い込まれて
いきましたが働き場所を選べる年齢ではなくなっていました。

そんな時期、悪いことは追い討ちをかけるもので、家の立ち退き問題が
おこり身動きできない状況になってしまいました。
悩む日々が続きました。助けの神はいるもので、隣家の34坪の家を
買える事ができるようになりました。70坪ほどの家から約半分の家に
変わらざるをえなくなりましたが、路頭に迷うことはなくなったわけです。

立ち退くのに納屋を整理していた時に見つけたのが大量の古時計。
腕時計、掛時計、置き時計の古い物を父が残してくれていました。
その時感じた衝撃は今でも忘れる事が出来ません。

そうだ、これを直してみよう。

天国にいる父もコツコツ直してみろ。と言っているようでした。
新しい店舗の改装ができるまで、直して、直して、直しまくる日々。
まるで水を得た魚のようでした。

期待以上に不安はありましたが、何とか『時計・宝石・民芸品・眼鏡や なかの』
として3回目の屋号で再々スタートです。

果たしてこんな古時計でお客様がきてくれるのだろうかという心配は危惧に
終わり、不思議と噂を聞いたお客様が多く、それも遠方からきていただくように
なっていきます。未練な気持ちで新品の商品も半分は残していましたが、
知人の助言もあり、思い切って新品は全て排除し、アンティーク時計で店内を
すべてうめつくすのにそれほどの時間はかかりませんでした。

時代にもうまく合っていたのかもしれませんし、全ての経験と私のまわりの
全ての人が助けてくれたのだと思います。
生きていく事に無駄な物は何一つないのかもしれませんね。
当時、世の中は大量消費、使い捨ての時代が長く続いていました。
人々は物を大切にしなくなり、壊れたたら捨て、また買う。
でも、その風潮を再考しなければいけないと少しづつ考えなおす傾向も
現れていたように思います。

私の店に来て古時計を眺めているお客様が、家にもあるから直してもらおう、
お爺さん、お婆さんが使っていた時計が引き出しの中にあったから直して
ください。そんなお客様が増え始めます。

そんな時、娘がホームページを作ってあげようと協力してくれる事になり、
今までパソコンをさわったことがなく、そればかりか一生無縁のものだと
思っていましたので、さぁ大変。修理の合い間にパソコンの猛勉強。
最初は何が何だかわからなかったのですが、やれば出来るものなんですね。
H・Pでネットショップを立ち上げてくれた娘に感謝しつつ、出品をする商品を作り、
写真に撮り、編集し、出品する。そんなことが出来るようになりました。

何年かすると全国いろんな所からメールをくれる人が増え、ぼちぼちと商品も
売れ始めます。???ネットで時計が売れるんだ。
感心している間もなく商品が売れ、修理の依頼が増え、インターネットの対応
など、仕事は忙しさを増すばかり。

それに私どもでは先代から民芸品・猿はじき(古くから松阪に伝わる厄除け玩具)
を作っていてその仕事も増えていきます。50代でこんな忙しくなるということは
再々スタートする時は思いもしなかったことです。
人生、何が幸いするかわかりませんね。吉と出るか、凶と出るか神のみぞ知る。
という事でしょうか。
でも、解ったことは吉をつかむには、やるべき事は考える前にやらなければ
いけない事。自分の道をみつけたらよそ見せず一心不乱に歩み続ける事。
そう実感します。
あの時、立ち退き問題がなく、納屋を覗くことがなかったら今の私は、
今の店は、まず無かったでしょう。
そして古時計を残してくれた父がいなかったら・・・と感慨深いものがあります。

楽しいけど忙しい毎日。今度は息子が助けてくれる事になりました。
高校を出て8年間、勤めていましたが、もともと好きだった時計の修理が
したいと帰ってきてくれました。高校を卒業する頃は、とても跡を継がせる
には偲びがたく、勤め人にしましたが、これからの時代、技術を持つ事は
とても大切なことかもしれません。道はそれなりに険しいかもしれませんが、
努力あるのみ。そう言い聞かせて仕事を教えています。

形あるもの、命あるものを眠らせているのではなく、技術をもって蘇らせること
がこの先必ず必要になってくるのではと感じます。

殺伐とした世の中、テレビで流れるニュースには目を覆いたくなることばかりです。
もう一度、足元を見つめなおし、原点に戻る必要があるのではないでしょうか。
物を大切にする心は人をも大切にします。
直していつまでも思いでとともに蘇らせた時計を眺める。良い事だと思います。
私たち親子の生きる道もここにあるのでは、そんな気がします。

真摯に丁寧に一つ一つ古時計を直し続けていこうと思います。
そして気持ちも新にに、『アンティーク時計&さる弾き・時計屋なかの』として
屋号・4回目の変更を決意しました。
もう私たち親子の気持ちも屋号も変わることはありません。
時計屋なかの を末永く宜しくお願い致します。
ご期待にこたえられるよう日々精進いたします。

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