店主のアンティーク日記 - アンティーク時計専門店　時計屋なかの

2008年5月

店主のアンティーク日記:4件

ご覧のように綺麗に蘇りました

2008年05月21日

１９４０年代という古い手巻きです。お客様も半分はあきらめてみえたようですが、完成しました。この気持ちが職人の喜びです。美しいケース、好調なムーブ。眺めていると心の底から喜びがあふれます。早くお客様にお渡ししたくなりました。

不安な修理

2008年05月21日

先日、東京のお客様から、お送りいただいた１９４０年代のUSAブローバーの風防割れの修理品です。変形のプラ風防でもちろん専用はありません。より近い形の風防を丁寧に削ってあわせるんですが、時間が結構かかります。隙間があると埃も入り、故障の原因のもなります。機械もずいぶん埃が入っていましたのでオーバーホールもさせていただきました。結果は？

お客様の、お手元に。

2008年05月17日

先日、お預かりしましたセイコーソーラー、お客様がとりにみえまして、お手元に。
と言っても残念ながら、ご本人は東京でお住まいとかで、お母さんが引き取りにみえました。喜んでいただいた表情を写真に撮らせていただきたかったんですが、少し残念です。
でも、出来上がった時計を腕につけられた、お顔を想像しますと私の気持ちも和みます。実はもうひとつお預かりしていました。これも、おばあさんが使ってみえた、シチズンポピー。やはり昭和３０年代の手巻きです。
ご姉妹で使われるらしいのですが、こちらもゼンマイが切れていまして、修理代は少しかかりましたが、調子もよく、できあがりましたので、おわたししたんですが、お二人で仲良く、この時計たちをご使用いただけて、私としましても嬉しい限りです。そして、おばあさんも、きつと喜んでみえることと　思います。
さて、次回はどんな時計物語があるんでしょうね・・・

おばあちゃんの思い出の時計を

2008年05月05日

最近、家族の形見の時計を修理して使おうという若い人が多くなってきたように感じます。古い物を、手を入れて大切に使う若い人。いいですね、嬉しいですね。
時計とともに思いでも蘇るんですから。私の出来る限りのことをして、お手伝いさせていただこうと思います。
この時計は、おばあちゃんが昔使っていた時計ですと、２０歳前後の若い娘さんがみえて依頼されたものです。昭和３０年代のセイコー・ソーラ。ずいぶん長く仕舞ってあったとかで、分解掃除をしたんですが、残念なことに天芯折れでした。何とかなおしてあげたい一念で部品在庫を調べたら、ありました！天芯交換で蘇ってくれました。
おばあさんの思いでも、この若い人の腕でいつまでも消えないことでしょう。

今後、修理を大切に真摯に続けていくためにも、いろんな方の、いろんな修理を、ネット上で紹介させていただこうと思っています。

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